シルバーアクセサリーの歴史と特徴(1)

銀の歴史はとても古く、紀元前3,000年頃、銀製の宝飾品としてウル文化(古代のシュメール人の都市)の埋葬遺跡で見つかりました。カルデア人により紀元前2500年頃に他の鉱石から銀を抽出する技術を持つようになり、紀元前1,000年頃には、南アメリカおよび北アメリカで高度な銀加工技術が発達しました。その後、紀元前200年頃になって朝鮮への中国からの移民が、朝鮮に銀製造技術を伝え、朝鮮半島から日本にも広がりましたが、日本ではあまり銀が普及しませんでした。

紀元1世紀頃インドのインダス文明では、飲み物を注ぐ為の容器に初めて銀を使い、3世紀にはロンドンでローマ帝国の貨幣が鋳造されました。6世紀になると、銀製造技術は、中国において非常に重要となり、イギリスでも760年頃から、のちの鋳貨の基礎となった銀ペニーが連続的に使用されるようになりました。

10世紀に入りノルマン朝初代のイングランド王、ウイリアム1世(1066〜1087年)がロンドン塔に造幣所を設け純度925/1000銀を本位として採用し、これが今日の「スターリングシルバー」通称925銀として知られるようになったものの始まりです。その名の由来は、ヘンリー2世の時代に銀貨を鋳造していた『スターリング家』が源と言われています。

16世紀のスペイン、パナマ、アンデス地方のコスタリカ人インディアンズは、銀細工師の技術が非常に高い芸術性を持ったものになってきました。ヨーロッパでの銀の産出はボリビアで始まり、ボリビア、ペルーおよびメキシコは、1500年から1800年の間で世界の銀のほぼ85%を産出するようになりました。

 17世紀ニューヨークのアメリカインディアンの種族は、ヨーロッパの銀貨を宝飾品に変え始めました。それらは、叩き出し、浮き彫り、焼きなまし、金銀線細工など、現在の銀細工技術の始まりでした。18世紀、中国での銀の使用がより広範囲になり、19世紀になると、銀の宝飾品は採掘精錬技術の進歩のために、より手頃で身近なものとなりました。また電気メッキが発明されたのもこの頃です。